年月ごと

喫食率83%の鎌倉市中学校給食(その1)

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中学校給食を早期実現するために、全国のあらゆる手法を研究し提言を行ってきました。

今回は、鎌倉市が平成29年より実施した中学校給食について勉強してきました。

 

私は中学校給食の必要性は、子ども達の環境だけではなく、子どもを育てる親のサポートをすることも重要と考えており、兼ねてより、ハマ弁の在り方については、PTA等の保護者の意見を聞くべきと議会でも提言をしてきたところです。

 

鎌倉市の中学校給食導入のきっかけは、平成22年度に行ったアンケート結果に基づいています。このアンケートの結果を見ると、「給食が良い」と答えた割合は、小6児童で20.3%、中2生徒で18.6%なのに対して、小6保護者で65.1%、中2保護者で53.6%という結果となっています。鎌倉市は、まさに子どもを育てる親のサポートをするべきとの考えで中学校給食実施に踏み切ったのです。

「ハマ弁」についてまとめてみました!

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ちょっと前の話になりますが、横浜市が中学校給食の代わりにやってるハマ弁について、議会の一般質問で取り上げたので、おさらいの意味も含めて、まとめてみました。

そもそも昨年の市長選で林市長は、公約で、ハマ弁をもっと利用しやすくするために、470円のお弁当の価格を、300円台に軽減すると、値下げの方針を示されました。

私は、値下げすれば利用し易くなるとは思っていませんが、一応、

(1)「ハマ弁」の値下げを検討するスケジュールを市長に伺いました。

【市長答弁】
新1年生の入学準備が本格化する平成29年の12月には新しい価格の周知を開始したいと考えております。それに合わせて価格の検討を進めてまいります。

本市は、中学校昼食のあり方の中で、「家庭弁当」を基本と位置付けてしており、ハマ弁を食べることに対し生徒からは、「他の生徒と違うのは、ちょっと嫌だ」という心理的な問題もあります。私は、ここが本質的な課題であると思っています。

そういった中、市長は「どちらを基本とするということは必要なく、それぞれ家庭生活にあった昼食を選べる「選択制」を実現していく」と言っているんです。でしたら、

(2)「家庭弁当を基本とする」と位置づける必要はありません。市長の見解を聞いてみました。

【市長答弁】
今後、本市の中学校昼食は、『ご家庭のライフスタイルや日々の都合に合わせて、「ハマ弁」、家庭弁当、業者弁当を組み合わせてご利用いただく選択制』により、充実を図ってまいります。それぞれに良さがある3種類のお弁当をご家庭のご都合で選んでいただきたいと思っております。

私が聞いているのは、そこじゃないんですが、はぐらかされてしまいました。ではでは現在、検討を進めているハマ弁の価格は、給食並みとなった場合、名古屋や神戸が実施している、選択式のデリバリー給食と、ほぼ差が無くなります。

でしたらハマ弁を学校給食法上の給食とすることで、保護者の費用負担も減り、給食実施を求める方にとっても受け入れやすくなるのではないでしょうか。そこで、

(3)「ハマ弁」を学校給食法の「給食」に位置づけるべきですが、市長に見解を聞いてみました。

【市長答弁】
「ハマ弁」は行政と民間企業がパートナーとして協定を結び、事業を実施していますが、この形態は学校給食の仕組みとしては想定されておりません。多様な支払方法や、「ハマ弁デー」、企業協賛などの取組など、民間企業の活力を最大限に生かして「ハマ弁」の充実を図ります。

そもそも中学校の昼食について、制度設計が間違っていたのではないでしょうか?協力して頂いている企業との今ある契約を正として進める施策ではありません。

少なくとも私の地元の子育てしているお母さん達は、皆、中学校給食の実施を望んでおり、PTAの皆さんを含め意見を求められれば、いつでも協力すると言っています。

教育長は先の第2回市会定例会において、同僚の藤崎議員の質問に「アンケートを実施し、幅広く声を聞いていきたい」と答弁されました。ならば、

(4)アンケートの実施方法について、PTAなど学校に関わる保護者の意見を参考にすれば正しい方向が導かれるのではないでしょうか?教育長の見解を聞いてみました。

【市長答弁】
ハマ弁の進化のためには、生徒・保護者の声は大変重要だと考えています。生徒については、「ハマ弁デー」でアンケートを実施し、保護者につきましては、食育セミナーに参加した方にアンケートを実施しております。今後は、食育セミナーに参加していない保護者も含めて広くご意見を伺うため、教職員だけでなく、PTAの方々などに御協力をいただきたいと考えています。

私は、自校調理方式の完全給食にしなくても、ハマ弁を進化させることで給食の実施は可能だと考えており、更には親子方式など、地域事情に合わせた柔軟な運用をすれば、大きな財政負担をせずに実施できると考えております。

ハマ弁は、現実的な第一歩であり、充実と共に、給食の実現に向けて検討を進めて行くことが重要です。保護者の皆さん、アンケートのご協力、宜しくお願いします。

 

↓動画はこちらから↓※分かりやすくするため一問一答に編集してあります。

横浜の中学校給食は実現できるのか?(後編)

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横浜市では栄養バランスに配慮した1食360円の「ハマ弁」を昨年から試験運用し、今年から全中学校で実施しています。

 

昨年の試験運用では、注文したのは生徒・教員合わせて平均1.1%のみでした。

 

横浜がすすめている「ハマ弁」は学校給食法に基づく「給食」に位置付けていないので、家庭弁当が基本となり、「ハマ弁」の食材に対する公費補助は行っていません。そのためあえて「ハマ弁」を「昼食」と呼んでいるのです。

 

従来から中学校では急用でお弁当を持って来られない生徒のために注文弁当を行っていましたが、それはそのまま継続する方針です。従来の注文弁当は当日の朝に注文することができるので、1週間前に注文を締め切る「ハマ弁」より便利なのです。

 

私は、給食に関しては、子を育てる親の負担をどのように軽減させるか?を一番に考えるべきであり、その手法として小学校の給食のような完全なものを求めていません。

「ハマ弁」は現在でも喫食率が1%前後と横ばいの状況です。教育委員会は、現在の「ハマ弁」を何故利用しないのか?本質を分析する必要があります。

 

そのためにも先ずは市民の皆さんから「ハマ弁」についてたくさんの意見を言って欲しいと思います。現在の「ハマ弁」をより良いものにしていくことから始めましょう!

今の状況では、「ハマ弁」の注文率は大きく上がるとは思えません。少なくとも中学校昼食は「ハマ弁」が基本としなければ、中学生を子に持つ保護者の多くは、手を抜いているといったイメージを気にしたり、生徒自身も自分だけハマ弁を食べるのはイヤとためらうでしょう。

 

給食は、異物の混入や食中毒、アレルギー等、様々な配慮が必要ですが、その責任を親に託すのではなく、食育や保護者の負担低減のためにも、個々の中学校の環境に応じて、様々な手法を使い、中学校給食を実現することが望ましいと考えています。

終わり・・・

横浜の中学校給食は実現できるのか?(前編)

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文部科学省の調査では、中学校給食を実施しているのは全国の公立中学校で88.8%。保護者が負担する給食費は平均月額4,921円となっています。

 

都道府県別に見ると、千葉県と香川県の実施率100%に対し、神奈川県は25.7%と極端に実施率が下がります。その中に実施率0%の横浜市が含まれています。

 

横浜では中学校給食を実施しないのか?教育長が議会で答弁した内容を簡単にまとめると、「家庭弁当は親の愛情」「実施するには莫大なお金が掛かるので無理」となります。

親の愛情に関しては、そんなこと言われなくても分かっていることです。現在の社会環境に中で核家族化や共働き家庭も増え、物理的にお弁当をつくる時間が取れないといった現状があります。何もお弁当だけで親の愛情を表現する必要もありません。

また、給食を実施するためのお金に関しては、様々な手法があります。今の時代は小学校の給食室のように1校1室といった考え方をする必要はありません。例えばセンター方式と言って、給食センターで調理したものを複数校へ供給する方法もありますし、給食センターの機能を民間委託すれば予算も最小限で済みます。

 

また親子方式といって小学校の給食室で中学校の給食を調理して提供する方式もあります。地域のよっては小学校の児童数が減少し給食室の調理能力に余裕があるところもあるのです。

 

横浜市一律のルールではなく、それぞれの地域の現状に応じて、最適な中学校給食の提供方法を考えていけば、莫大な予算を掛けなくても実施できる方法はいくらでもあるのです。

私は、子ども達の生活環境をより良くするためには、子どもを育てる親の生活環境を整えることが重要だと考えています。

 

次回つづく・・・

中学校給食に関する視察(岡山編)

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名古屋市の視察の次は、 政令都市でセンター方式を採用している岡山市を視察して参りました。 岡山市の中学校給食の歴史は古く、 昭和31年に現岡山中央中学校が完全給食を開始し、 昭和58年に全小・中学校で完全給食となりました。 平成10年には岡山市の教育費に対する給食費の経費が高いことが指摘され、 翌年に「岡山市学校給食運営審議会」を設置。 民間業者導入のきっかけとなりました。 その後、平成12年に中学校2校にて民間委託を試行し、 平成20年には提言を受けた60%まで民間委託率を引き上げました。 〔給食調理状況〕 〔揚げ物の調理状況〕 〔給食の積み込み状況〕 見学をさせて頂きました岡山学校給食センターは、 5校の中学校に計2500食を供給している施設で、 平成14年から民間委託によって運営されています。 岡山市には7つの学校給食センターがあり、 7849食を供給しています。 学校給食センターの運営費は、 7施設合わせて2億7千370万円なので、 1食あたりの公費負担は200円を少し超えるくらいの金額となります。 名古屋市と比較して割安なのはセンター方式といった 調理施設に初期投資を行っているためです。 岡山学校給食センターを見学した後は、 中学校に移動して給食の受け入れ 〔給食の受け取り状況〕 各クラスへの配膳 〔給食を取りに来る生徒たち①〕 〔給食を取りに来る生徒たち②〕 そして生徒と一緒に給食を食べ、 給食の片づけ、 容器の回収といった一連の流れを 見学と体験をしてきました。 生徒と一緒に食べた給食は たいへん貴重な体験でした。 中学2年生のクラスにご一緒させて頂いたのですが、 〔クラスでの配膳状況〕 お昼の時間になると皆元気に手際よく給食の準備をはじめ、 あっという間に「いただきます!」 ワイワイガヤガヤと食事が始まりました。 皆で一緒に同じものを食べるということは、 教育上、大切なことなんだなと感じました。 そして教室の生徒全員に、その場でアンケートを取ってみました。 初めの質問は「給食はおいしいですか?」 クラスの半分は「ふつう」 残りの半分は「おいしくない」 「おいしい」は0でした。 次の質問は「給食とお家の人が作るお弁当のどちらがいい?」 クラスの半分は「どちらでも」 残りの半分は「お家の人が作るお弁当」 「給食」は0でした。 食育という観点で、 親の立場、子どもの立場、教育委員会の立場 それぞれが違う訳で、予想通りの結果だと思います。 栄養バランスを考えると子どもの好きなものだけ提供する訳にもいかないし、 カロリーを考えると薄めの味付けとなってしまいます。 給食を通じて何を一番重要視するのか? これはとても重要な問題だと思います。 給食は時代とともに求められる姿が変わってきています。 私は時代にあったあり方を検討することが重要だと考えています。 視察日:2012/05/09